京都で外国人観光客に売れてるお土産~3つの条件~



こんにちは。インデンコンサルティングの田場です。





今日は、日本が誇る世界一の観光都市「京都」のお土産についてのお話です。


世界で最も影響力があるとされる米旅行専門誌”Travel + Leisure”が実施した

“World’s Best Awards”で2年連続で1位にランキングされた京都。

毎年多くの外国人観光客が訪れます。


そんな京都に住んで早2年。お休みの日に街を歩いていると、

京都ならではのお土産には、3つの条件がある気がしてきました。


「こんなことが外国人観光客の集客に繋がるんだ」という気づきを書き留めてみます。



【1】かさばらない

1つ目はかさばらないこと。当たり前と言えば当たり前ですね(笑)。

お土産である以上、持ち運びやすく、配りやすい。これは絶対条件ではないでしょうか。


例えば、よーじやさんのあぶらとり紙。

和紙という日本的なイメージと、その機能性が相まって、

今では外国人旅行客にも定番の京都土産となっています。


清水や祇園など、京都の主要な観光地にお店があり、時間帯によっては

外国人のお客様の方が、多いことも。

女性受け間違いなしのお土産ですね。



他にも、京都老舗のお茶屋「伊右衛門」とコラボした、京都限定の抹茶味キットカット

人気です。小分けに包装されているので、帰国後、配りやすいのでしょうか。


観光地のお土産屋さんや、河原町のドラッグストアなどでは、

店先にうずたかく積み上げられているのをよく目にします。



【2】和柄

2つ目は「和柄」

京都=日本文化の聖地、という印象ですので、

日本の文化を感じることが目的で、皆さん京都を訪れています。


日本全体の外国人観光客の割合では、25%が中国人、アジアのゲストで8割近くを

占めていますが、京都はまだまだ欧米人のシェアも高く、

欧米人はメインターゲットの1つです。


我々が北欧の民族衣装を珍しがったり、

欧風の造りの民家やお城をわざわざ観に行くように、

欧米人からすると、シンプルに「和」を感じられるものが興味の対象のようです。

漢字Tシャツもまだまだ人気。漢字=エキゾチックな文字なのでしょう。

私たちが、なんかアルファベットの入ったTシャツをカッコよく感じるのと同じですね。


よく「京都」や「侍」といった文字の入ったTシャツを買い求めている外国人の方を見かけます。


和柄のスマホケースなんかも大人気。錦市場のお土産屋さんでは、壁一面に並べられています。



【3】繊細さ

3つ目は「繊細さ」

テレビなんかでもよく特集されていますが、日本の技術はまだまだ世界トップです。

指先の細かさ。筆の一本にまでこだわる姿勢が、海外ゲストから見ると、

まさしく「Great」なのでしょう。


売れ筋なのは、意外にも「傘」

なんとコンビニや100均の傘が人気だそうです。

「100円でここまでの性能なんて、びっくり」

「この値段で、ワンプッシュで開いたり、閉じるボタンがついていたり・・信じられない」

と、人に配るというよりは、自分で使う目的で国に持ち帰るケースが多いんだとか。


寺町や四条の100均前を通って、

「雨も降っていないのに、なんで傘を目立つ場所に陳列しているんだろう」

と思っていたのですが、ひとつ謎が解けました。

外国人観光客の集客戦略だったのですね。

和傘も人気で、爆発的に何個も売れるものではないですが、一定のニーズはあるそうです。



「かさばらない」

「和柄」

「繊細さ」


以上、3つの条件を満たすものが、

京都の売れ筋お土産のトレンドのようです。


商品を持ち運びやすくしたり、レジ袋や包装紙をちょっと和テイストにしたりと、

案外お手軽な工夫でも、やらないよりは良いのかも。


外国人観光客のニーズに対して、ほんの一歩歩み寄るだけでも、

1つの集客戦略であり、立派なインバウンド対策と言えるのではないのでしょうか。


Manjiro ~訪日外国人(インバウンド)市場を科学する~

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