こんにちは!インデンコンサルティングの六車です。
本日は、外国人観光客が訪れる大阪の観光地TOP10を紹介いたします。(出典:トリップアドバイザー)
1、道頓堀
2、海遊館
3、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
4、大阪城公園
5、心斎橋
6、ミナミ
7、空中庭園展望台
8、大阪城
9、天保山大観覧車
10、黒門市場
では今度は、東京の観光地TOP10を紹介いたします。(出典:トリップアドバイザー)
1、新宿御苑
2、明治神宮
3、浅草
4、料理教室
5、浅草寺
6、東京メトロ
7、東京都庁舎
8、上野恩賜公園
9、東京タワー
10、東京スカイツリー
この大阪と東京の人気観光地を見比べて、並んでいる観光地の毛並みが違うなと思いませんでしたか?大阪は比較的現代の建築物や施設が人気であるのに対し、東京は歴史的な建築物に人気が偏っているような気がしませんか?
何か、近年の訪日外国人の大阪人気の秘密がここに表れているのかもしれません。
また、国別人気都道府県を見てみるとほとんどの国の訪日外国人が最も多く足を運んでいるのが東京であるのに対し、ベトナム(185,400人)、マレーシア(305,500人)、香港(1,524,300人)、韓国(4,002,100人)の国々は(カッコ内は2015年訪日者数)、大阪に最も多くの人が足を運んでいます。
これらの国々の特徴を見てみると、ベトナム、マレーシア、香港のそれぞれの国は地理的に近く、また一人当たりの旅行支出額が多いことがわかります。また韓国、香港、マレーシアにおいては、訪日経験が1度ある人数に対し訪日経験が複数ある人数が多いことが特徴として挙げられます。また調査によると、毎回違ったところに旅行したいという意識が強いことがわかります。
DBJより
日本経済新聞より
さて今まで複数のデータを挙げてきましたが、
ここでこれらのデータから、1つの予想を立ててみようと思います。
仮説1:近年の訪日外国人の大阪人気は、
「単にアジア圏からの訪日外国人が増えているだけではなく、リピーターの旅行者が近年増えてきている流れの中で、一度訪れた東京ではなく、大阪、それも日本の現代文化が色濃く映る観光地に訪日観光客が集まっている。」
のではないでしょうか?
仮説2:また、
「この現状の中で、特に大阪への流入、及び一人当たりの旅行支出額が多く、近年の訪日人数の伸びも大きい、韓国、香港、マレーシア、ベトナムからの訪日外国人をマーケティング戦略のターゲットに据えること」
が有効だと考えられるのではないでしょうか?
仮説3:さらに、1つの懸念として
「現在、このリピーターの流れで大阪が人気であるならば、時が経てばターゲット層が移る可能性、また大阪全体が他の観光地(北海道や韓国)に旅行客を取られてしまう可能性があること」
が考えられるのではないでしょうか?
複数のデータを集めてみて、上手にストーリーや仮説を立てて、うまくこのインバウンドの波に乗ったビジネスを展開できれば、今後の収益UPにつながるかもしれません。
参考文献:
http://www.dbj.jp/pdf/investigate/etc/pdf/book1312_01.pdf
http://vdata.nikkei.com/prj2/ft-sightseeing/
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