日本ってなんで協力しないの?!

こんにちは!インデンコンサルティングの六車です。

いつの間にか年度末になってしまい、皆さん様々な事に忙殺されているのではないでしょうか?年ごとに1年が短くなってしまい、「あれ?故郷を出たのってもうこんなに前なの?」と、最近は少し寂しく感じてしまいます。


時々、地元に帰ると地元の温かさを感じるとともに、やっぱり田舎なんだなぁとしみじみ思ってしまいます。小さな頃から仲良くしている友人のご両親や地元の大人達もいつの間にか初老を迎え、と思うと自分の親も迎えてしまっています。こんな事実を感じるたびに、あぁ少子高齢化だなと、東京一極集中だなと思ってしまいます。


さてここで、このような事実を受けて各地方はどのような政策を行っているのか見てみましょう?詳しいデータは、各地方の政策を調べて頂きたいですが、

答えは、各地方が


①子育て支援を行います。

②若者が働きやすい社会を作ります。

③お年寄りの介護を、地域を上げて行います。


だいたいこの3つに集約され、その根本の目的は人口維持です。

確かに、若者が労働環境を求めて東京などの都市に進出するので、子育て環境と労働環境の整備を行い、増えていく高齢者の支援を地域で行えば問題が解決しそうですね。


でも、果たしてそうでしょうか?

今更、各地方が頑張ったところで、

「各地方の子育て環境や労働環境や介護環境が整えば、東京や大阪その他、地方都市に魅力を感じて出ていく若者を引き留めることが出来るのでしょうか?」


私が考えているのは、各地方が頑張って東京という都市と戦っているのではなく、各地方が各地方と戦っているのが現実なのではないかという事です。

なぜならば、各地方が頑張って東京に匹敵しようと思っても勝ち目がないのは明らかです。各地方は同じマーケットで各地方と人の取り合いをしているのではないでしょうか?


私は、各地方が協力してそれぞれの役割を分担し、選択と集中が行われたまちづくりを目指すべきだと考えています。例えば、隣町が子育て支援に力を入れてくれているから、わが町は介護に力を入れようといった具合に。


ここで、流山市を例として紹介しようと思います。流山市は「母になるなら、流山市」をキャッチコピーに子育て支援の町として、実際に出生率を向上させました。各地方も、全ての問題に力を入れるのではなく一点に資源を投入すれば改善につながる良い例だと思います。



さて、話をインバウンドに戻すと、

現在、日本は県単位で中国人観光客の獲得に向けて奔走しています。

おやおやおや?これって、今の日本のまちづくり政策の問題と似ていませんか?

バラバラでそれらの魅力を訴求するから、似たり寄ったりの、それも薄い魅力しか提供できないのではありませんか?実際に、各県が中国に訴えている魅力は、海の幸や山の幸、また外国人には区別が難しいお城であったりします。

これを世界の観光立国であるイタリアやフランス等と比較してみると、これらの国々は観光局がエリアを分けて細分化されるのを防ぎ、きっちりとそれぞれの魅力を売り出してきています。

また北海道は魅力を「カニ」の一点に絞り、観光客にわかりやすく魅力を提示する事で観光地として勝ち続けています。


インバウンドの市場では、個がたくさんの魅力を提示し外国人観光客を困惑させるのではなく、自信のある一点を猛プッシュしわかりやすい魅力を提示する事が重要なのではないでしょうか?また、一点に力をかけている個同士が上手に協力することで新たな可能性を生み出す事が出来るのではないでしょうか?

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