こんにちは!インデンコンサルティングの六車です。
今日は、マーケット感覚について考えていきたいと思います。
皆さんは、マーケットやビジネスプランを策定する立場になって初めて、世のビジネスマンが必死に考えて生み出した素晴らしいものにどれだけ無意識に乗っかっていたかを感じたのではないでしょうか?
私が新たなプランを策定しなければならない時、今まで社会で頑張っているビジネスマンが様々な付加価値を提供してきているので、市場に新たな切り口で入り込むのは一見不可能なように思う事が多々あります。しかしディスカッションや思考を幾度も繰り返し、新たなアイディアを生み出せた時、自身の成長を少し感じられるのではないでしょうか?(大概は上手くいきませんが…)
ここで一つ私がいつも意見を拝読させていただいている有名ブロガーさんが執筆された本の中の、なるほどなぁと尊敬した、いわた書店さんのマーケティングの事例をご紹介いたします。
いわた書店とは、北海道にある小さな街の書店です。この本屋さんが始めた素晴らしいサービスとは、「あなたに合う本を一万円分選んでお送りします。」というものです。
私はこのサービスを知った時、率直に「すごい!」という感覚を持ちました。確かに、我々が書店やWebで本を探す時、なんとなくこんな感じの本というイメージで探す事が多くないでしょうか?そして結局は、人気のある平積みされた本を手に取る事が多くのではないでしょうか?
このサービスのすごいところは、「本を売る事」をビジネスにするのではなく、「本を探す事」をビジネスとしているところです。アマゾンの台頭で、本屋さんが続々と閉店しているという事実は皆さんご存知の事と思います。そこで、いわた書店さんは、本を売るプロではなく、本の知識のプロという切り口でビジネスを展開しているのです。
こんな新たな切り口でビジネスプランを策定出来れば、楽しいんだろうな~(涙)
さてこのサイトは訪日外国人市場について考えるサイトなので、インバウンド市場において似たようなサービスを行っている事例をもう一つご紹介しようと思います。
私がご紹介するサービスは、Candy Japan というECビジネスです。
Candy Japanは毎月二回、日本の様々な駄菓子が入った封筒を月額25ドルで海外の方に届けるというビジネスモデルです。
外国人に、日本のお菓子がとてもうけていることは周知の事実です。そして各企業が、訪日外国人にお土産として爆買いしてもらおうと苦心する中、「ちょっと珍しく、海外で手に入らない日本のお菓子を定期的に届ける」という発想を一体何人の方が思いついたでしょうか?
しかもこのCandy Japanというネットショップは日本の企業が運営しているのではなく、徳島在住のフィンランド人の方が運営されているのです。まさに、「お菓子」で勝負するのではなく、「外国人が珍しいと思うお菓子の知識」で社会に切り込んでおられるのです。
このCandy Shopは開設から半年で360万円を売り上げ、一年後にはひと月の収益が100万円を超えたと発表されています。
こんな新たな切り口でビジネスプランを策定出来れば、楽しいんだろうな~(涙)
外国人のニーズを理解しそれに対して商品を提供するだけではなく、その知識そのものを外国人に提供できるのも新たなインバウンド戦略といえるのではないでしょうか?
参考URL:
http://dentsu-ho.com/articles/2296
https://www.candyjapan.com/
http://gotwos.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%8F%93%E5%AD%90%E3%82%92%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%81%AB%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E3%81%99%E3%82%8Bcandy-japan%E3%81%AB%E5%AD%A6%E3%81%B6%E5%AE%9A%E6%9C%9F%E8%B3%BC%E8%B2%B7/
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